普通自動車免許 予想問題
学科試験
問14

牽引自動車の高速自動車国道での法定速度は80km/hです。
したがって、「けん引自動車の高速自動車国道での法定速度は100km/hである」という問題に対して、「正しくない」が正答です。

そもそも「高速道路」とは、高速自動車国道と自動車専用道路のことをいいます。
このうち、高速自動車国道の本線車道（走行車線・追い越し車線。加速・減速・登坂車線や路肩などは除く）では、自動車の種類によって法定速度が決まっています。標識などで別の速度が指定されていない区間では、次のようになります。

・最高速度100km/h
　大型乗用自動車、中型乗用自動車、準中型自動車、普通自動車（三輪、他の車をけん引しているものを除く）、大型自動二輪車、総排気量125ccをこえる普通自動二輪車 など

・最高速度90km/h
　大型貨物自動車
　特定中型貨物自動車（車両総重量8トン以上、最大積載量5トン以上の中型貨物自動車）
　※この区分は2024年4月1日の道路交通法施行令改正で、従来の80km/hから90km/hに引き上げられました。

・最高速度80km/h
　トレーラ（他の車両をけん引している自動車）
　大型特殊自動車
　三輪の自動車 など

このように、他の車をけん引している自動車（トレーラを含む）は、現在も法定速度は80km/hのままで、100km/hにはなっていません。

一方、自動車専用道路の法定速度は一般の国道と同じ60km/hであり、今回の改正でも変わっていません。

また、高速自動車国道の本線車道における最低速度は、自動車の種類に関わらず50km/hと定められています。
【法的根拠】道路交通法第23条，道路交通法第75条の4，道路交通法施行令27条の2，道路交通法施行令27条の3

また，以下の車は高速自動車国道を通行することは出来ません。
・ミニカー
・総排気量125cc以下または定格出力1.00kw以下の普通自動二輪車（これを小型二輪車といいます。普通自動二輪車が通行できないわけではありません）
・原動機付自転車
・小型特殊自動車（自動車専用道路は通行できます）
・故障車を牽引している自動車（牽引自動車が通行できないわけではありません。また自動車専用道路は通行できます）
【法的根拠】高速自動車国道法第17条，道路法第48条の11